累積は大幅プラスなので全く問題なし。
世界最大規模を誇るといってもいいほど巨額の運用資金を誇るGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)ですがこの一か月程の株式大幅下落を受けて損失が相当膨らんでいると予想されます。
1-3月期である第4四半期はまだ3月終わっていないので確定ではありませんが、V字回復するとは思えない状況なので損失はマイナスで確定しそうです。
公開されているポートフォリオ比率は国内債券35%、国内株式25%、外国債券25%、外国株式25%となっておりこの比率で運用していると仮定して現在の下落幅に合わせた損失額は株式で16兆円、債券で5兆円合わせて21兆円損失が出ています。
第3四半期までに積み上げた12兆円ほどの含み益は既に吹っ飛びマイナス9兆円ほどになり今年度は運用原資を減らすということになりそうです。
新型コロナによる経済活動停止と原油価格下落が合わさった株式暴落は既にリーマンショックと同等と言っていいので仕方ありませんがこの第4四半期の含み損と今年度運用原資が減ってしまったことが発表されたら一斉にマスコミや野党議員とかが大騒ぎするでしょうね。
大事な年金が無くなった!減った!どう責任取るんだ!といった感じ。
まぁ事実なんで否定はしませんがそもそも資産運用していて毎四半期、毎年度含み益を出すのが難しいでしょう。
しかもリーマンショック級の下落に見舞われたらどんなポートフォリオ組んでいたとしてもマイナスになる。
事実として現在安全資産だと言われている金ですら下がっているこの状況では不可能だと言えます。
だから批判するなという訳ではありませんがたった1四半期、1年度の成績で無くなったと大騒ぎするのは情報を点でしか見ていないと思います。
GPIFは2001年度から運用を開始してから累積が75.2兆円収益を上げており21兆円損失になっても50兆円は残っています。
公開されている運用実績↓
筆者はGPIFの資産運用が素晴らしいと絶賛するというわけではありません。
しかし実績としてこれだけ収益を上げているのでマスコミや議員の人気取りに惑わされない様にした方がいいですね。
マスコミは損失が出た時に報道をした方が視聴率が取れるから報道をするし、議員達は有権者へのアピールになるから追及する。
2019年第3四半期は7兆円超収益があったのに今の所ほとんど報道されないし、議員が騒がないですしね。
まだ確定速報が出るのは先ですが情報に踊らされない様にしたいところです。
投資で未来に種を蒔こう。
↓一日一回応援クリックよろしくお願いします。