今の所平穏を保っていますがどうなることやら。
先日中国の不動産業大手「恒大集団」が資金難に陥っていてデフォルトを起こしそうな状況ですとご紹介しました。
あれから続々と利払いの期限が到来していましたが期限には間に合わず
(恒大集団の債券には利払いの猶予期間30日が設けられています。)
猶予期間30日が終わるギリギリに何とか利払いをしていましたが
いよいよ猶予期間終了までにオフショア債の利払いが出来なかった模様です。
恒大集団の債券がデフォルトになると大きな問題となるのが同社の債券全てに「クロスデフォルト」条項が入っています。
このクロスデフォルト条項が入っている債券どれか1つでもデフォルトすれば他の全ての債券もデフォルトとしたとみなすものなので
他の債券190億ドルも同時にデフォルトしたとみなされます。
ロイターでは国際的に問題となる可能性は低いと報じていますがどうなるか分かりません。
債券を購入した投資家達よりも債券に付けられたCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の売り手の方が危ない。
CDSとは簡単にいうと保険の様な商品でデフォルトしたとしてもその損失を肩代わりしてくれます。
代わりにデフォルトする可能性に応じて保険料が設定されます。
CDSの売り手は債券がデフォルトしなければ保険料は丸儲けなのでおいしいのですが
万が一デフォルトした場合はその損失の肩代わりをしなくてはいけません。
債券に派生する金融商品などもあるので肩代わりする金額が190億ドルでは済まない可能性もあります。
そうなれば国際的にも問題となる可能性があるので今の所影響が出ていませんが少し警戒しておきたいですね。
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