チャイナ・リスクを意識し始めたほうが良さそう?
皆さんは中国の不動産開発大手である中国恒大集団という会社をご存知でしょうか?
日本のネットでもチラホラと報道が出始めていますが保有する資産を処分しまくって
資金をかき集めていたがそろそろ限界かもしれないということです。
9月15日bloombergによると今月20日期限の利払いをしないと銀行に通知したと報道しています。
以前より同社の資金繰りについて疑問符が出ており今年2月には保有する不動産を25%引きにしてまで資金確保しておりましたが・・・。
⇑こちらは恒大集団の投資家向け発表ですがそちらの中に8月31日に発表された2021年上半期の貸借対照表の負債の部分(5P)を見てみると
下の方に負債総額が載っていますが1兆9,665億3,400万元(約33兆5,000億円)です。
負債だけ見てるので資産があれば何とかなるだろうと思いきや注目は赤い丸で囲っている流動負債です。
流動負債とは通常1年以内に返済期限を迎える債務ですがそれがなんと1兆5,727億5,900万元(約26兆8,000億円)もあることになります。
1年でこの金額を返すのはまず不可能ですので借り換え(ロールオーバー)するしかないのですがあまりの金額に本当に出来るのかと疑問ですよね。
今までであれば最後は中国共産党が面倒を見てくれると見通しもありましたが今回はその可能性は低そう。
当然ですが同社の株価や社債などは既に暴落しております。
もし潰れることになるとこの借金額を見ても中国国内でも相当な影響が出そうですし
その影響が波及して世界経済も無事で済むかどうか分かりませんので注目しておいた方が良さそうです。
株価暴落シナリオも考えておきたい所ですね。
投資で未来に種を蒔こう。
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